原発近くのペットたち
今日は、最後の福島での活動。
原発30キロ近くまで、お手伝いで走りました。
さぞかし人がいないんだろう…ここに物資を運ぶ意味があるのかな?と思いきや、意外に車とすれ違うし人がいるのです。
聞けば、夜は原発から離れた避難所や親戚宅に身を寄せているものの、
昼は自宅で片付けや貴重品の持ち出しをしているそうです。そうしないと、泥棒に盗まれてしまうそうです。
なんて、ヒドい…!
そして、ワンちゃんがフラフラ国道を歩く姿を発見!
バイクを止め近寄ると、首輪がつけられています。
ま、まさか!?えっ?本当に?自分の前に現れた現実を疑いました。
人間に飼われていたペットが避難するにあたって連れて行けなくなり、やむなく鎖を解かれたのでしょう。
ワンちゃんは放射能の事なぞ何もわからず、ただあてもなくシッポを振り振りこちらを見ています。
バイクに積んでいたオニギリをやると、お腹がすいてたんでしょうか、飛びついてもの凄い勢いでガツガツ食べ始めました。
屋内避難を命じられて、約2週間。この子は何を食べて生きていたんだろう?
預かってくれる人がいなかったんでしょうか?
避難所に連れて行けなかったんでしょうか?
身を寄せるお宅に連れて行けない事情があったんでしょうか?
地震で逃げてしまって、家族に見つけてもらえてないままなのでしょうか?
とても複雑な気持ちでした。
犬にオニギリを全部やってしまい、犬をバイクに載せて運べないしなぁ…これからどうしようか考えこんでいると、車がUターンして戻ってきました。
「どうしたの?大丈夫?」運転席のオジサンは私がなにかあったのかと思って
引き返してくれたのです。
訳を話すと、オジサンも手持ちの煎餅を犬に全部与えてくれました。
相変わらずガツガツ食べる姿をみてオジサンも、「可哀想になぁ」と暗い顔。
私は呆然としたまま、ボランティア団体の知人に何とかならないのか打診と提案をしました。
今日すぐに何も出来ないので、とりあえず持っていた食べ物をすべて道に置きその場をたちました。
その後も、放浪犬や猫にたくさん出会いました。
詳しい友人に聞いたところ、犬は人がいなくて寂しくなりこうやって国道に出てくるそうです。
これを読む人の中には、こんな時なのだから人間が優先で仕方ない…と思う方もいるでしょう。
けれど、頭でそう考えていても、自分の目で放浪犬を見ればそれは違いました。
どうしたらいいのか、今夜は過去の事例も含め色々と調べてみようと思います。
ペットを飼ってる方、もしも自分が被災者になってしまった時そのペットの行き場はありますか?
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コメント&トラックバック
うちの猫も津波に流されたか、どこかで生きているのか分からないから、ペット達も保護してほしいと心から願っております。
2011 年 4 月 2 日10:34 PM posted by 異邦人
つれて行けなかった飼い主さんも、つらかったと思います。警備の目を盗んで20キロ圏内の自宅に戻り、ペットを連れ出す飼い主もいるとニュースで見ました。
わんちゃんは、はるかさんにもらったおにぎりの味、一生忘れません。
人間も犬も猫も同じ動物です。 みんなが幸せなれる日がくることを、心から願います。
これからも気をつけて活動してください。
2011 年 4 月 3 日11:38 AM posted by air
HONDAスマイルミッションではるかさんのことを知りました。
震災のあと、自分ができることってなんだろうってずっと考えてもやもやしていました。
でもはるかさんを見て、ただもやもやするんじゃなくてまずは調べてみることから始めようって思いました。
私もペットたちのために、しいては被災地の人たちのために何かしたいです。募金だけじゃなく、遠くからでも自分ができる何かを。
調べてみればあるかもしれないですよね。
なんだかとても励まされましたので、コメントしました。
これからもお気をつけてがんばってください。応援しています。
2011 年 4 月 3 日12:59 PM posted by 設計室のちび
自分も2~3日に福島に救援物資届けに行ってきました
最初見た時店も普通に開いてるし
被害ゎそんなにないと思ったら・・
避難所?に行くと人がいっぱいでびっくりしました
この差ゎ何だって思いましたよ
2011 年 4 月 4 日10:24 PM posted by 沖縄三人組